循環呼吸 [その他]
管楽器を練習する人ならみんな知っておられるでしょう。
バイオリンなどは弓の返しを巧みにすれば延々と一つの音を続けられますね。
管楽器は息。
延々と息を出し続けることは出来ませんよね。吸わないと。
息継ぎをしたら音は途切れます。
途切れることが許されない曲・・・普通では不可能です。
そこで循環呼吸奏法が生まれました。
人は吸いながら吐くことは出来ません。
口の中に息を溜めておき、それを口全体で押し出すようにして笛に息を出します。
その間に鼻から息を吸うのです。
そのやり方のビデオがあります。
45分以上も吹き続けた世界記録保持者、有名なケニー・G。
実際はもっと自然に吹いていますがわかりやすいように動作をオーバーにしておりますね。
私が最初に知ったのは何十年も前のこと。
オーボエの神様、ハインツ・ホリガーです。
10分以上の現代音楽を吹き続けているテープを聴いて仰天したことがあります。
ところでこの奏法ですが、
口の中に息を溜める・・・・ほっぺたが膨らむ・・・・
これってフルートでは無理っぽいですね。
オーボエやサックスなどのようにリードを咥えて演奏しませんからね。
フルートのアンブシュアが崩れるから吹けませんよ。
実は、
ほっぺたを膨らませるのではないのですね。
アンブシュアが崩れないように口の、喉の奥に溜めるのです。
フルートでの循環呼吸奏法の草分けはあのオーレル・ニコレです。
同国のホリガーから学んだと聞きました。
ニコレさんは惜しくも昨年90歳でお亡くなりになりました。
ところで昔私が練習した曲で下のバッハの無伴奏フルートソナタ。
これって、息が吸えるところは赤の印のところだけみたいですよねぇ。
16分音符が延々と続いていて・・・
息継ぎが難しくいやになったのを覚えています。
さぞかしニコレさんならやれるのでは、と思ったのですが違うのですね。
ニコレの無伴奏ソナタは名演奏中の名演奏でした。
見事な息継ぎです。
やっぱり循環呼吸奏法にも限界があります。
フルートの循環呼吸奏法で演奏している例があります。
みごとです!
この曲ってほんと息が切れないです。
でも結論として、
私はフルートで循環呼吸奏法はしなくとも良いと思います。
出来ないから、ということもありますけど息継ぎも立派な演奏のような気がするのです。
ニコレの無伴奏ソナタ、息継ぎに味があったと思います。
私の好きな演奏家の中にジェレミー・スタイグというジャズフルート奏者がいます。
音はもちろん、フルートの息継ぎの魅力をを最大限に表現しているのではないでしょうか。
循環呼吸奏法を練習するよりも、巧みで味のある息継ぎを練習する方がいいような気になっております。
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